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「自然素材で手作り!メイク&基礎化粧品」をご購読していただき、ありがとうございます!
学陽書房の編集者の方から、化粧品の本を作ってみませんか?とメールを頂き、みなさんに喜ばれるすてきな本を作るために、
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カラーラント
マイカやピグメントは、同じ色の名前でも、販売店で色が若干異なる事もあります。
また、基本的に天然のミネラルですので、特にマイカの場合は、同じお店から購入しても色や光沢が若干異なる場合があります。
色は絵の具と同じように混ぜて色を作る事ができますので単品の色が自分に合わない時は、
小さい時を思い出して、絵の具と同じように好きな色を混ぜて作り出して下さい。
エヴィアン水
私のおすすめのエビアン水でぜひ作って頂きたいと思いますが、残念ながらミネラルが肌に合わない方もいますので、
ミネラルウォーターが使えない方は精製水をお使いください。
エビアン水を使っている理由は、いろいろあるのですが、まずミネラルを生かした化粧水を作るためです。
そして、ミネラルウォーターを使っても、レシピ通りに作ると弱酸性の化粧水になるようにメーカーを指定しています。
また、エビアン水は健康水としてだけでなく、美容にも効果があるということで、
1824年にエビアンの水を利用した最初のスパが作られているほど、スキンケアにも優れた水であるという事です。
私がまだ15歳の学生だった時、「スキンケアにも使える水」と雑誌に載っていた記事を読んで感動したことを未だに覚えています。
エビアン水が私に手作り化粧水を作る動機を与えたと思います。
精製水
本書のレシピだけではありませんが、精製水と指定されているレシピの場合は精製水を使ってください。
ミネラルウォーターを使うと有効成分の効果がなくなったり、分離、沈殿等のトラブルが起こるレシピもあります。
化粧水にアルコール
化粧水にアルコールを入れる理由は、いくつかありますが、 有効成分を肌に浸透しやすくさせたり、 清涼感を与えるために使います。
また、精油などの油分を水分に分散させるためや、ニキビ用化粧水は、量を多く加えて、殺菌消毒作用と収斂作用を生かした化粧水を作るために使います。
アルコールの含まれたレシピの場合、指定されたアルコールの量よりも増やして作ると、有効成分の効能がなくなる場合もあります。
本書の場合は、アロエベラトーナーは、アロエの有効成分が肌に浸透しやすい量を紹介していしています。
アルコールを多く入れすぎると逆にアロエの効能が下がる、またはなくなることがあります。
ジンとウオッカ
本書はスキンタイプにあった化粧水も兼ねて紹介していますので、レシピには、どちらかのアルコールの種類を指定していますが、
香りの好みもありますので、好きな方を使っていただいても特に問題はありません。
グリセリン
グリセリンを含んだスキンケア品の使い心地は、湿度が大きく関係してきますので、住んでいる地域や季節で必要な量がことなります。
ベタつく時は量を少なくし、物足りないときは増やして使って下さい。
タルク
この本を作るにあたり、出版社から発がん性の可能性、及び発がん性のある材料は使わない本を作りたいという事で、
HPでは紹介しているタルクなどの材料でも、本書では、作成当時に発がん性の疑いのあるといわれている素材は紹介していません。
おまけ: タルクはお菓子などの食品に使われている事もあります。
コーンスターチ
欧米の化粧品材料販売店にバスフィズ/バズボムをつくるために食用のコーンスターチが販売されているため、
そのコーンスターチをフェイスパウダーに使っている方もいるようですが、食用は粒子が粗いためフェイスパウダーには向きません。
化粧品グレードであっても片栗粉を触っている感触で、付け心地が悪ければフェイスパウダーには不向きです。
化粧品グレードという言葉だけでなく、実際触ってみて、粒子の細かい滑らかなパウダーを使うようにして下さい。
マンゴカーネルオイル
ほんの少しのオイルでも、スっと薄く伸びるマンゴカーネルオイルは皮膚炎のケアにすぐれています。
そのため、アトピー性皮膚炎のお子さんのケアに使われているママさんたちが多いように思います。
マンゴオイルで販売されている事もあります。
分溜ココナッツオイル
「ココナッツオイルは肌に刺激を感じる人が多いようなので、自分は問題なく使えるけれど肌のために使わない方がいいのでしょうか?」
という質問を時々いただく事がありますが、そうではありません。
皮膚が薄い方の場合、分溜ココナッツオイルは肌がピリピリしたりすることがあるので、敏感肌の方には注意が必要とされるオイルですが、
卵アレルギーの方が卵を食べれない、蕎麦アレルギーの方がお蕎麦を食べれないのと同じで、ココナッツオイルに刺激を感じる人は使えないだけです。
私個人の意見としては、ココナッツオイルが問題なく使える方は、紫外線を緩和するココナッツはおすすめです。
特に、夏場のスキンケアにはココナッツオイルを使ったスキンケアはおすすめです。
私の好きなオイルのひとつです。
お肌に合わない方は、お値段は高くなりますが、オリーブスクワランで代用することできます。
ホホバオイルは正確には液体ワックスですが、酸化しにくく塗った後べたべたしないという同じ特徴を生かして代用することができます。
アロエバター
アロエバターは、ココナッツオイルにアロエベラを浸出させて作られたものです。
紫外線防止には私はココナッツオイルが一番いいと思っていますが、ココナッツオイルが肌に合わない方は、他の油脂を代用して頂いても構いません。
シェイバターなどを使った時は、アロエベラパウダーやアロエベラジェルを一緒につかうと、よりアロエバターを使ったレシピの作用に近くなります。
おまけ: 葉の外側も混ざったグリーン色のアロエベラパウダーは肌に刺激を与える事が多くトラブルが高くなりますので、使用しないで下さい。
サンブロッククリームのSPF
本書のレシピのレシピの場合、二酸化チタンの種類でも異なりますので、はっきり答えられませんが、SPF15−30ぐらいです。
この本が発売される前ですが、日本から友達が遊びにきた時に、サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフへ出かけました。
その時、本書のレシピ通りに作ったサンブロッククリームを塗っていた2人は、全く日焼けしなかったのですが、
何も塗っていなかった2人は、数時間後に顔が真っ赤になり、
「日本だと2時間ぐらい外に出ているだけならサンスクリーンが無くても大丈夫なのに、、、。」と
カリフォルニアの日差しの強さに驚いていました。
本書で紹介しているサンブロッククリームのレシピは SPF30以下ですが、使って頂いた方にはUV カットを実感して頂いていると思います。
読者の方からも同じような内容のメールを頂いておりますので、きっと多くの方に満足して頂いていると思います。
おまけ:ルースパウダーをつけると、更に紫外線カット効果がUPされます。
プレストするコツと使い心地をよくする方法
本のレシピ通りで問題なく作れる方もいますが、ヒビが入ってしまうという方も中にいらっしゃいます。
そういう事があっても全く不思議ではありません。
購入先で品質も異なりますし、一滴といってもドロッパーの口の大きさで量が異なります。
ひびが入ってしまう場合、オイルの量が少ない場合が考えられますので量を増やして作ってみて下さい。
または、パールホワイトマイカを混ぜてプレストパウダーを作って下さい。
ひびが入ってしまう場合,パールホワイトマイカを多く入れると,簡単にプレストパウダーが作れるようになります。
パールホワイトマイカを加えると滑らかなプレストパウダーが作れます。
失敗しなかった人も,ぜひパールホワイトマイカを混ぜたプレストパウダーも作ってみて下さい。
使い心地がとても良くなります。
プレストパウダーを作る時のアルコール
プレストパウダーを作るためのアルコールとして、レシピには無水エタノールを指定してあります。
無水エタノールを指定している理由は、オイル、GSEの防腐剤などを均等に分散させて、完全に蒸発させるためです。
また、ピグメントに含まれる水分を完全に蒸発させて、水を好む雑菌を作らないためでもあります。
エタノールが蒸発しないという質問をいただくようになったのですが、消毒用エタノールを使うと蒸発しません。
本書のP8の道具などの殺菌には消毒用エタノールを使うように書いてあるため、プレストパウダーにも使われる方もいらっしゃるようです。
消毒用エタノールを使うと蒸発しませんので、必ず、無水エタノールを使ってください。
上記の理由により、P21の無水エタノールの説明は11刷の増刷の時より、無水エタノールと消毒用エタノールの説明に変更されています。
消毒用エタノール、無水エタノール
消毒用エタノールは、道具などの殺菌に使います。アルコール度数70−80%が一般的です。
無水エタノールに水を加えて濃度を80%ぐらいにして使う事もできます。
殺菌消毒には、アルコール度数70−80%が最も有効といわれていましたが、現在は60−95%の範囲だとさほど変わりはないと言われています。
また、脂質の場合はアルコール度数が高ければ高いほど、(100%に近いほど)効果があると言われています。
(Wikiの場合、細菌は70−80%、ウイルスは100%濃度が効果的と記されています。)
ピグメントで目が痒くなった場合
マイカやウルトラマリーンをそのままアイシャドウとして使う事ができますが、ピグメントには水分が含まれています。
特に酸化鉄やウルトラマリーンは、マイカよりも多く水分を含むため、そのまま使うと目が痒くなる場合もあります。
ピグメントに含まれる水分を無水エタノールによって、殺菌及び蒸発させることで痒みの原因をなくすことができます。
レシピにはGSEも加えるようになっていますので、殺菌されるため、水分が若干残っていても痒みの原因はなくなります。
GSE - グレープフルーツシードエクストラクト
ヨーロッパで販売されているGSEの中にはパラベンが含まれている物があるそうですが、
アメリカは、オーガニックの野菜等を作るために農業で使われており、アメリカ産のGSE(Citricidal)は、パラベンは含まれていません。
ホールフーズなどのオーガニックフードストアやヘルスフードストア、アマゾンなどでも購入できます。
ニキビ、皮膚炎、膀胱炎などの治療に、天然の抗生物質・抗生剤として、カプセルに入ったパウダーがサプリとして販売されています。
また、GSEリキッドが薄まった副鼻腔炎や喉のスプレーなども市販されてます。
詳しくは、保存料の紹介をしているこちらのページをご覧ください。天然の抗生物質としての服用の量などもご紹介しております。