防腐剤/保存料について

手作り化粧品に、保存料を加えないとカビが生えたり、異臭がしたりします。
保存料を加えなかったクリームを常温保存すると、2−3日でカビが生えたという事をよく聞きます。
保存料を加えない場合は、冷蔵庫で保管し、なるべく1週間分ぐらいで作り直すのが安全です。
ただ、成分によっては冷蔵庫にいれると効果が無くなってしまうこともあります。有効成分を使う時は、冷蔵庫保存しても効果が変わらないか調べましょう。

手作り化粧品は、保存料を加えると長期保存することができます。保存料にもいろいろな種類があります。
このサイトでは、グレープフルーツの種から抽出されたグレープフルーツシードエクストラクト(GSE)の保存料をおすすめしています。
 

 GSE(グレープフルーツシードエクストラクト)について

当HPで紹介しているGSEは、アメリカの会社で製造されているシトリサイダル(シトリシダル)のグレープフルーツシードエクストラクトを指しています。
シトリサイダルは,FDA(米国の厚生労働省)が化粧品及び食品に添加しても安全なものだと許可したグレープフルーツシードのエクストラクトです。
FDAがシトリサイダルを化粧品と食品の使用に認可したため,シトリサイダルの使用された商品が、現在はいろいろと販売されています。
オーガニックストアでも購入でき、服用に、エクストラクトが10%や33%のものが販売されていますが、
このHPで使うGSEは、プロフェショナル用のグレープフツーツシードエクストラクトが60%,植物性グリセリンが40%のものです。

GSEは石鹸や化粧品だけでなく色々な用途に使えるすぐれ物のです。服用することもできます。
風邪予防や漱、野菜や肉の洗浄からネイルケア、ヘアケア、、、いろんな用途に使うことができます。
アメリカでは、天然の殺菌・抗菌を望む人が多く、GSEリキッドが薄まった副鼻腔炎や喉のスプレーも市販されております。
歯周病の場合には、薄めたGSE水溶液を綿棒に染み込ませてケアすることで、歯周病がよくなるという人が結構いらっしゃいます。
また、健康維持やニキビ、皮膚炎の緩和のための内服や、処方箋のいらない天然の抗生物質・抗生剤として服用する人もいます。
アメリカでは、ホールフーズなどのオーガニックフードストアやヘルスフードストアやアマゾンなどで販売されています。
 

 GSEの配合量ついて

GSEは、5%クリームに配合した場合、常温で2年以上保存されている方がおおいです。
また、 GSEの主成分はバイオフラボノイドでビタミンCも含まれていますので、保存料としてだけでなく、有効成分として配合される人もいます。

GSEは+/- pH2.5 なので、化粧水に配合して、弱酸性に傾ける目的でも使われます。
そういう事から、以前は5%配合がすすめられていましたが、天然のものでも、入れすぎると刺激や痒みを感じる方もいます。
また、折角の手作り化粧品ですから、こまめに作り直して常にフレッシュなスキンケア品を使う方がいいです。
1ヶ月ごとぐらいに新しく作り直すなら、1−2%ぐらい配合でも十分に常温保存できます。
日本の夏は高温多湿のため、0.5%使用の場合は、クリームにカビが生えてきたと言うメールを何度かもらった事がありますので、少なくても1%は入れて下さい。
もし、GSEを入れわすれたら、夏場は一週間でカビカビクリームになります。
 

 GSE入り化粧品 vs. 防腐剤無し化粧品

防腐剤なしで化粧品を作っていらっしゃる方もいます。
以前、手作りに防腐剤は必要ないと思っていた方のクリームにカビが生えたのをきっかけに、やはり防腐剤を使用するようになったというメールを頂いたことがあります。
私個人的な意見では、やはり安全を考えて、2日以上保存させるのであれば、防腐剤入れた方がいいと思います。
なぜなら、細菌数が基準以上繁殖しているかもしれない化粧水やクリームを肌につける事はよくないからです。
カビは突然生えるのではなく、成長して目に見えるようになるのです。そういう事考えると、やはり防腐剤を加えない化粧品は心配です。
ですから、保存料を使うと肌が荒れたり、湿疹ができたりするというトラブルのある方以外は、私は保存料を使う事をおすすめしています。
もちろん、生ものを使ってすぐに使う化粧水やパックなどは、保存料を使う必要は全くありません。
 

 グレープフルーツシードエクストラクトパウダー GSEパウダー /GSE Powder

パウダー状になったGSEは、ルースパウダーやボディパウダーの殺菌、防腐剤として使われています。
赤ちゃんのおむつかぶれに、GSEパウダーとベビーパウダーをブレンドして使うこともできます。

アメリカでは、慢性膀胱炎やガンジダで悩まされる方が増えているようで、天然の抗生剤として服用するかたが増えています。
そのため、現在は米国アマゾンでも内服用にGSEが販売されています。
 

 グレープフルーツシードエクストラクトの服用

GSEは、健康維持やニキビ、皮膚炎の緩和のための内服にもパウダーやリキッド、カプセルなどで販売されています。
服用することで、ニキビや皮膚炎による色素沈着がうすくなったり、膀胱炎を予防できるようで、クランベリーで効果がない方が服用されているようです。
また、アメリカでは、天然の抗生剤としてGSEを服用して慢性膀胱炎やガンジダの治療する人が増えたため、
今では、米国アマゾンでも内服のためのGSEが販売されています。
GSEのリキッドタイプを服用をされている方もいますが、味はとても苦い為、一般的にはパウダー をカプセルに詰めて服用します。
化粧品の材料販売のお店だけでなく、サプリメント販売ショップでも購入できます。

ただ、アメリカのサプリを服用する場合、半分の量で調度いいという感じがします。
それは、アメリカ人と比べると、日本人は痩せている人が多く、小柄な体型の人が多いからです。
服用する時、最初は使用量の1/2、またはそれ以下の少量から始めて、少しずつ量を増やして自分にあった量を探すようにして下さい。

GSEパウダーは、健康維持や抗酸化作用など一般的な目的には0.125g(125mg)1日1-3回、膀胱炎などの場合は0.2g(200mg)1日3回、
液体の使用量は、一般的には12滴を1日1-3回のようですが、ガンジダや膣炎、膀胱炎などの場合は、10-20滴1日3回のようです。

GSEパウダーは、 KANO カノショップ Fontaine ふぉんてぬ で購入できます。
 

 ローズマリーエクストラクト/ROE

天然の酸化防止剤です。ROEで表記されることが多いです。深いグリーン色からブラウンとバッチで色が異なることがあります。
酸化防止の成分含有の少ないものでも、材料の0.1%ぐらいしか加えなくてもいい物が多いようですが、
酸化防止の成分含有量により,使用量はお店によって表示が異なりますので,購入されるお店で確認して使うようにして下さい。

石鹸を作るときに使用するときはベースオイルに始めから入れて,よく混ぜてから鹸化させて下さい。
アメリカでは、赤ちゃん用リキッドシャンプーにROEが加えられている物が販売されています。

オリーブオイルのように、柔らかい石鹸が出来上がる性質の場合、酸化臭を発することがあります。
また、湿気の多い日本の場合は、黄色のシミのようなものが出たり、カビが石鹸の表面にできるようです。
オリーブ100%の石けんを作って酸化臭がした方は、ROEを加えた石けんも作って比べてみてください。

ローション、リッククリーム、軟膏、ヴェイポライザーの酸化防止剤として使われています。
また、皮膚の酸化防止、老化予防効果もあるため、ナチュラルフードストアで販売されている化粧品にローズマリーエクストラクトが加えられている物も販売されています。

ローズマリーオイルエクストラクトの略でROEと表示されていますが、エッセンシャルオイルのローズマリーオイルとは異なります。
間違いを防ぐためにROE やローズマリーエクストラクトという名前で販売されている場合もあります。
 

 TGR

ティートゥリーオイル、グレープフルーツシードエクストラクトとROEをメインに、ポリパラベン等の数種類の合成化学保存料が含まれています。
パラベンの合成保存料が含まれていますので、パラベンを使いたくない人、またアレルギーのある方は要注意です。
 
 

 GSE vs. パラベン

GSE(グレープフルーツシードエクストラクト)の天然防腐剤とパラベンなどの防腐剤どちらを使うほうがよいのか?
自然派の人はGSEがいいと思う方が多いと思いますが、手作りされている方の中にも、パラベンを使ったほうが効力が強いので安心するという方もいます。
自分の納得のいく方法で保存して下さい。
 

 パラベン

日本の化粧品に使われている代表的な合成保存料です。色や香りを保持するだけでなく、バイ菌を殺す働きが強く、商品を長持ちさせます。
パラベンが多くの化粧品に使われている理由は、他の化学合成保存料と比べてアレルギー反応の出る人が少ないからです。そのため、さまざまな化粧品の保存料として使われています。

昔は、化粧品の成分をすべて表示する必要がなく、パラベンや香料などの一部のアレルギーになりやすい成分を表示する必要がありました。
また、パラベンが使用されている石鹸も販売されており、パラベンによって皮膚の炎症、湿疹になる人が増えているため、パラベンと聞くだけで、毛嫌いしている方もいると思います。
ですが、パラベンより肌刺激のあるものが、保存料として使われている事も少なくありません。

旧表示指定成分(パラベンや香料)は一切使用していませんと書かれている宣伝を見たことがありますが、
その商品に使われている防腐剤は、旧指定成分であるパラベンよりも、もっと肌に刺激がある場合もあるようです。
宣伝文句に惑わされず、材料をしっかりチェックするように心がけましょう。

小児用風邪薬のシロップ剤に添加されている場合もあります。
食品に入っているパラベンを気にするほうがいいのかもしれませんね。

 その他の保存料

ここで紹介する保存料は,アメリカで販売されている手作り化粧品に使う保存料として販売されています。
天然保存料ではありませんが,GSEがお肌に合わない方に紹介します。

Cosmocil CQ :使用量0.2 -1.5%
Germaben II :使用量0.3-1.0%  成分:E.G. : propylene glycol 56%, diazolidinyl urea 30%, methylparaben 11% and propylparaben 3%


Return to Index